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セツナカゼ
セツナカゼ
武将
風が立ち全てを連れ去ってくれたらなんてこと
置き去りの僕の心は闇を映したまま
夕凪が街を僕を包んでくれたなら歩幅も合わせれたね
風は僕は何処へ向かうの？ 闇に吸い込まれそうで
レールに凭れながら笑顔繋ぎ止めた
幾重にも重なった不安に飲み込まれそうになる
何処か見知らぬ場所 手探りの世界
繋がりも柵も疲れ果てたもの全てかなぐり捨てて
風に乗り飛び立てたらなんてこと…
でも今は繋がりと柵の中で生きている
路上に鳴り響く喧噪に怯え耳を閉ざす
梅雨空、雨音、香りに命蝕まれて
心は曇天 身体は倦怠 命は蝕まれ腐食する
時を刻む針だけがこの時を生きていると告げた
空は動き続け風は止むことなく 雨を絡めながら心にまで沁みる
僕がセツナカゼに突き付けられたのは斑の世界
誰もが何処かで何かに悩み生きているから
切なさ苦しみを抱えてここで生きている
どうして僕だけなんて嘆きたくなるときもある
切ない風はきっと街中に吹いている
傷つき森深く彷徨ってる無数の人影
悩みは星の数で違えども星は星で
人は心燃え尽き命果てるまで幸せだけで終われない
切ない風は終幕なく街中に吹いているから